アンガーマネジメントで感情をコントロール!  職場や家族との人間関係の悩みも解決!!

仕事や子育てなどの日常の中で、イライラしたりカッとなって怒ってしまうことありますよね。

怒ったって何も解決しないし、良いことなんて一つも無いことは分かっているんだけど、ついつい怒ってしまう。

そんな自分が嫌で変わろうとは思うけど、なかなか難しいですよね。

後になって、「あんなこと言わなきゃよかった」なんて後悔を何度も繰り返すのはもう終わりにしましょう。

アンガーマネジメントで怒りをコントロールして、今よりも魅力的な自分を手に入れよう。

アンガーマネジメントとは?

 「Anger」=「怒り」 「Management」=「管理」
アンガーマネジメントとは、人間が抱える混沌とした怒りや悲しみ、劣等感などを自分の中で整理し、その状況を客観的に見ることで、怒りなどの強い気持ちが生じても、それを適切にコントロールし、問題解決を図るというスキルのことを言います。
アンガーマネジメントを身に付けていないと、周りに八つ当たりしたり、自分を理解してくれない相手へ威圧的な態度を示したりなど、適切でない行動をしがちになります。
特に、職場においては、さまざまな人間関係が行き交う場所ですし、子育てにおいては、子供の将来に大きく影響します。このスキルを身に付けることで、今後色んな場面で大いに役立つことでしょう。

心理学における『怒り』のメカニズムとは?

実は『怒り』とは第二次感情といい、根本をたどれば他の感情(第一次感情)が複雑に絡み合っているのです。
例えば、自分の好きなことや大切にしているものをバカにされて悲しくて怒る。
約束を守ってもらえなかったことが、自分を蔑ろにされたようで虚しくて怒る。
失敗を指摘されて恥ずかしくて怒るなど、『怒り』という感情をたどっていくと、「悲しみ」、「寂しさ」、「恥ずかしい」、「虚しい」、「不安」、「恐怖」、「つらい」、「痛い」、「疲れ」、「落胆」などの、第一次感情が隠れています。
そして『怒り』は、悲しみや不安などの第一次感情から自分を守る為の「防衛感情」だと言われています。

怒りが及ぼす影響

怒りは近い存在や自分より立場の低い人にこそ強く出る
仕事場では同僚や部下、私生活では家族や友達、恋人といった普段からよく身近にいる人ほど怒りが出やすいのです。
それはなぜかというと、付き合いが長いんだからとか、普段からよく一緒にいるんだから自分のことを理解してくれているはずという考えや、怒っても許してもらえるだろうという『甘え』が原因です。
しかし、毎回毎回許してもらえる訳ではありません。
最悪の場合、本当に大切な人との関係を壊してしまうことになるでしょう。
怒りによって壊れた関係を元に戻すのは容易ではないでしょう。

怒りは強い者から弱い者へ伝染する

人は自分より目上の人や立場が上の人に怒りをぶつけるなんてことはしません。
ほとんどの場合、自分より弱い人に対して怒りをぶつけます。
そして怒りをぶつけられた人は、さらに弱い人を見つけて怒りをぶつけます。
例えば、部長にぶつけられた怒りを部下にぶつけ、上司にぶつけられた怒りをショップの店員にぶつける。
親に怒られた怒りを弟や妹にぶつけ、今度は弟や妹が学校や部活で後輩に怒りをぶつけるなど、弱い者がさらに弱い者を叩くという形で怒りは伝染していきます。

怒りによって自分で自分を傷つける

怒りの影響はひとに向けられるだけではなく、自分自身に向く場合もあります。
怒りによって自分を責めてしまったり、中には自分の身体を傷つけてしまうなどの自傷行為に結びつけてしまう場合もあります。
他にも、怒りによって喫煙量が増えてしまったり、お酒を飲む量が増えてしまうというような、過度な喫煙や飲酒も自傷行為と言えます。

アンガーマネジメントで実現できる4つのこと

1.人間関係の悪化を防げる

怒りを管理・コントロールができるようになることで、周囲に対し理不尽に怒ることもなくなり、人間関係を円滑にすることが可能です。
また、根本にある感情(第一次感情)を自覚できますので、相手に正しい自分の感情を伝えられるようになります。

2.些細なことにイライラしなくなる

アンガーマネジメントを行うことで、許容範囲が広がります。
そのため、今までイライラしていた些細なことに関して怒らなくなります。
さらに、ストレスが減り気持ちも楽になるでしょう。

3.職場での生産性が上がる

アンガーマネジメントを徹底することによって、怒りのない状況『心理的安全性』が保たれている職場は、圧倒的に生産性が向上するというふうに言われています。
この『心理的安全性』とは自己開示・自己表現・自己認識ができる環境のことです。

4.子供への教育がしやすくなります

小さな子どもの育児に奮闘する親の中には、子どもが言うことを聞かないと、すぐに叱りつけてしまいがちだという人も少なくないでしょう。
ただ、子供への躾で「怒る」という方法は、ほとんど効果はありません。
子どもからすると、大好きなお母さんやお父さんを怒らせてしまった悲しみと、怒られている恐怖でいっぱいになり、反省や学ぶということができません。
しかし、自分の怒りをコントロールする術を持っていれば、怒りを感じた時に即座に怒りを表すことが効果的ではないということが理解できるようになります。
だからこそ怒りを感じても、その怒りを鎮めて、子どもがなぜ言うことを聞いてくれないのかを、穏やかに尋ねることも可能になります。

アンガーマネジメントのオススメの4つの実践方法

深呼吸をする

深呼吸は、言わずと知れた怒りのコントロール方法です。
深く息を吸って、いったん止めてゆっくりと 吐き出すだけで怒りを鎮めることができます。
何度か繰り返すことで、副交感神経の働きが高まりリラックスすることができるでしょう。
怒りを持ったままでいると、交感神経が高ぶり、体が休まらず、疲労がたまってまたイライラしやすくなってしまいます。
深呼吸をうまく活用すれば、心も体も緊張がとれ、怒りにくい体質になっていくでしょう。

怒りが湧いた時に言うセリフを決めておく

「大したことじゃない」「まだ大丈夫」など、怒りが湧いた時に必ず言う言葉を決めておくのも、怒りを鎮める良い方法です。

自分の評価がどうなるかを考える

怒るという行為は、自分よりも立場の弱い人に対してすることが多いこと、相手を自分の思い通りにコントロールしたいとき、恐怖で相手を支配しようとしたとき、などにする行為であり、それは卑怯で幼稚な恥ずかしい行為です。
さらに感情的に怒りをあらわにする行為は、当事者以外の周りの人にまで負の感情を与えかねません。
こんな人と一緒にいたいとは思いませんよね。
反対に当然怒りが湧く場面でも、冷静に対処することができるのならば、評価が上がるケースが多いことは、よく知られています。
今後の自分の評価を考えて、怒りが湧くケースも自分の評価向上のチャンスの場面に転換しようとすることで、怒りを鎮めることができます。

怒るのを我慢している自分を褒める

怒りが湧いてきたら、歯を食いしばってグッと一瞬だけ我慢してください。
そして一瞬でも我慢できた自分を褒めてあげましょう。
「よく我慢した!えらいぞ!」「自分だってやればできるんだ!」と心の中で盛大に自分を褒めちぎってください。
そうすることで、理想に近づいた自分を失いたくない気持ちから怒りにくくなります。

他にも、怒りが湧いたら6秒数えるという「6秒ルール」や、「怒りを点数化する」、「その場から離れる」などの有名な方法がまだまだ沢山ありますが、とても難しいと思います。
まずは、上で書いた4つの方法が簡単なのでオススメですが、いきなり全部をやろうとするのではなくて、自分がこれなら出来そうだと思うものを、どれか一つ選んで挑戦してみてください。
そして、初めのうちは上手く出来ません。当然です。
10回に1回成功とかでもいいんです。
少しずつ出来た回数を増やしていきましょう。
また、アンガーマネジメントは、全てのことに怒らなくなることが大事なのではなく、「怒るべき部分には怒る」、「怒る必要のない部分には怒らない」と区別ができるようになることが大事です。


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